老師ってどんな人?
私が初めて老師に
お逢いしたのは30年ほど前
当時、老師が78歳だったと思う。
老師は、
第二次世界大戦中、
戦地で医療班として出兵し
その後、終戦を向かえ帰国。
帰国後は、
自分でなにか始めたいと
事業を立ち上げた!
子供の頃から物作りが大好きで
ある発明商品を生み出した。
そして、その業過では画期的な
その発明品で昭和の30〜40年代に
今で換算すると
年商30億円ほどの売上を
生み出す会社に成長させていった。
20代前半から起業して
成功の道を歩む中、
親友が約束手形が
用意できないことを苦に
自ら命を絶ってしまいました。
そのショックから、
人生を見つめ直すことに
なったという。
老師が言うには、
「自分は、女性の欲を刺激して
綺麗なものを創造販売して成功したが、
大切な親友一人を
助けてあげることすらできなかった!
自分は、
なんのためにこんな会社を作って
お金儲けしてるんだろうか・・・
なんのために生きているんだろうか・・・
そんな悩みを抱えている時に
二人の師とご縁をいただいたんや」
と話されていた。
老師は、師から仏教などをベースにした
精神精神世界のあらゆることを学び、
深い気づきを得た後に
40歳あたりで、
20歳から作り上げてきた
会社を自分の部下に
無償で譲渡し引退した。
その後は、
老師とご縁のある方が
老師の教えに感銘を受けて
「面白い人がいる」と紹介だけで
企業家や大学の教授、
ビジネスマン、主婦など・・・
あらゆる人が
相談にくるようになった。
ある健康器具を販売するH社の
社長が相談に来たところ
老師のアドバイスで
「そんなもん!ダダで体験させてあげたら
後から欲しい!という人が現れる
ダダで使わせてやれ!」
今でいう「フリー」の感覚であろうか?!
その後、それが功を制し
爆発的に商品が売れるようになり
その企業の相談役に就任し、
その会社が大躍進を遂げた!
また中華料理のOチェーンや洋菓子T社の
お偉いさんにアドバイスを与えて、
その会社がヒット商品を生み出す
きっかけを与えた!
(CMするような大企業になっています(^^;))
(画像見たらある地域の方が
見るとわかりますね)
老師自体は、
もうお金に興味がなく細々と
質素な生活を送っていた。
投資などは趣味程度の
「経済の勉強のためにやってるんや!」
と言われていて!
年利10%の投資を
続けられていたようだ!
(趣味で年利10%!スゴ!(^^;))
次第に年齢を重ねていく中で、
企業とのかかわりも薄くなくなり
紹介で相談に来る人や
小さな人の集まりの時だけ
話をするようになり
それを生きがいにして
余生を過ごされていました。
老師がこの世を旅立たれた時、
私に不思議な体験があり!
今もそのことが
ずっと内側でのこっています。
(その不思議な体験は
そのうちブログで書きます)
私は、老師の写真を一枚も
持っていません。
イメージは↑こんな方でした。
小柄で、品のある風格で
いい声をされていました。
良きご縁に
ただただ感謝しかありません。